ギルトフリーバナナブレッド

世の中にある資格物のお仕事と同様に、ナチュロパスはCPEポイントをキープしないといけないので、常にウェビナー(オンラインのセミナー)を受けていますが、今も結構大きい10クラス合計15時間のコースを抱えていて、有効期限を二回も延長してもらいながら聞いております(頼むと意外となんでもOKになるオーストラリアのアバウトなシステムが好きです)。中身が充実しすぎていてなかなか前に進まない。すでに別のテーマの12時間のコースが始まっているので、大急ぎで前のものをやっつけているところ。

そのコースはあるテーマのもと、最先端の遺伝子学、分子栄養学、ハーバルメディシンのクラス、などと一緒に、ホメオパシーのクラスもあるのですが、アメリカのNaturopathic Doctorでもありホメオパスでもある講師は「この場合は、ホメオパシックレメディはXXが良いですが、同時にアミノ酸のXX(サプリ)も一緒に処方して生理学的にもサポートをすることが多いです。もし、ホメオパシーのXXへの反応が悪い時は、フラワーエッセンスのXXを使ってみると、直接的に働くのでエネルギー的ブロックを外してくれることがあるので試してみるといいです」なんて、生化学とエネルギーが当たりまえに交差したゾクゾクするようなセリフを聞けるわけですね。ナチュロパシーの醍醐味。

最先端の遺伝子学の講師も「遺伝子の世界はアメージングだけれども、遺伝子の異常にフォーカスしてトリートメントをするべきじゃなくて、まず初めにRoot cause(症状を起こしている根本原因)を環境(食事含む)から追求してそれを改善すること、食事を整えること、そのあとで栄養素サプリを乗せて、それでもなお改善しない場合、遺伝子異常のサポートに着手する」と、どんなに最先端のお話をしていてもちゃんと基本のホリスティックな観点に立ち返ります。

すでに見終わった面白かったウェビナーをCompleteにする前に(「Complete=完了」にしてしまうともう聞けなくなるので)、バックグラウンドで流してもう一度聞きながら、ずっと作りたかったバナナブレッドを作りました。ここから、全然話が変わります(笑

シドニーではギルトフリーなお菓子がたくさんあり、グルテンフリーでシュガーフリーの美味しいバナナブレッドもあります。大好物のバナナブレッド。しほちゃんが作っているのを見て、「ぎゃー、食べたい、食べたい、食べたい」となっていました。お料理の天才のしほちゃんが作ったバナナブレッドは絶対美味しいはずなので、できたらしほちゃんのバナナブレッドが食べたいのですが、そうもいかないので渋々自分で作ることに。

バナナブレッドはすごく簡単に作れるのですが、今住んでいるところにオーブンがないので作れないと断念していたところ、ストウブでパンを焼いている人を発見。「もしかしてケーキも焼ける?」ということで、ストウブで。しかもIHでバナナブレッド作りにチャレンジ。

と、とりあえず、できたのが上の写真。ちょっと火の通りが甘く緩いものになってしまったけれども、冷やしたらしっかり固まって、お、美味しい。底の部分はしっかり焦げちゃいましたが、綺麗に包丁で切って落とせました。甘みづけに使ったのは少ない量のメールプシロップだけなのに、アーモンドの甘みとバニラオイルのおかげかすっごく甘い。メープルシロップとバニラオイルの相性がいいんですね、きっと。

私は今回全粒粉を一部使ったので、写真にものは完全グルテンフリーではありません。でも代わりにアーモンドミールだけにしたり、全粒粉の部分をココナッツフラワーにしたりすれば、完全グルテンフリーになります。

以下材料と作り方:(テーブルスプーンとティースプーンの違いにご注意)

(乾燥した材料)

  • 3/4 カップ アーモンドミール(アーモンドミールがない場合は、アーモンドをブレンダーかミキサーで細かく砕いても可。もしくはアーモンドパウダーも代用可)
  • 1/4 カップ ココナッツフラワーか国産の全粒小麦粉(この部分もアーモンドミールにしても可)
  • 1 ティースプーン 重曹
  • 1/2 ティースプーン 塩
  • 1/2 ティースプーン シナモン(お好みで)

(ウェットな材料)

  • 卵 2つ(室温に戻しておく)
  • 1/2 カップ 完熟バナナ(約2本)
  • 2 テーブルスプーン ココナッツオイル(透明に溶けているもの)
  • 2 テーブルスプーン 蜂蜜かメールプシロップ
  • 1/4~1/2 ティースプーン 天然バニラオイルか天然バニラエクストラクト(お好みで)(バニラエッセンスでも代用可)

お好みで

  • 1/2 カップ ナッツ類やドライフルーツ類(くるみやピーカンナッツ、レーズンやデーツなど。ナッツ類は包丁などで歯ごたえが残る程度に軽く砕いておく)

<作り方>

  1. オーブンを175度に温めておく
  2. 乾燥した材料をボウルに入れてよく混ぜる
  3. バナナをフォークなどでよく潰し、別のボウルにウェットな材料と一緒に入れてよく混ぜる。ココナッツオイルは白く固まっていたら、温めて透明の液体に溶かしてから混ぜること。(3の過程はブレンダーで混ぜても良いです。バナナの食感の残り具合が好きな人はバナナは手でマッシュして)
  4. 2と3をよく混ぜて、刻んだお好みのナッツやドライフルーツをさっくりと混ぜる
  5. ベーキングシートをバターなどをつけて貼った型に入れ、オーブンで40分焼いて、冷ましてからいただく

ストウブで作るのはやっぱりちょっと難しいので、オーブンがある人はオーブンで作ることをオススメ。もしくは、炊飯器でも作れるんじゃないかな?炊飯器を持ってないので試せませんが、普通に「炊飯」か「早炊き」でセットし、火の通りが足りなかったら裏返して追加の10分ほど炊くとできるようです。ただ、このレシピは害の多いベーキングパウダーは使わないためあまり膨らまないのでうまくいかないかもしれません。興味のある人はリスク覚悟で試してみてください。

ストウブならば、ガスコンロのほうがよさそうです。中火で5分くらい火をかけた後に、ごく弱火にして30分から40分。私の場合は、火の通りが良くなさそうだったので、そのあと火を止めて20分置いておきました。でも、やっぱりオススメはオーブン使用。

とにかく、バナナブレッドはバナナが命。しっかりしっかり熟成させてください。フルクトースがどんどん増えてとても甘くなります。皮に茶色のパッチが出始め、パッチの境がなくなって全体が茶色になるくらいがちょうど良いです。人によっては皮が真っ黒になるまで待つ人もいます。

アーモンドミールは小麦粉の代用でよく使われますが、単純にアーモンドをミール(挽いた)したもの。皮付きのアーモンドからでも簡単に作れます。富澤商店でアーモンドミールがなかったので、今回はアーモンドパウダーを使いました。でも、パウダーだと細かすぎて、ウェットな材料の水分に負ける感じが。アーモンドはスポンジ的な軽さは出ないので、やっぱり少し荒さが残ったアーモンドミールの方が使い勝手がいいかなと思います。問題は日本であまりアーモンドミールを売っていないということ。見つからなければ、無理して探さず、アーモンドから作っちゃってください。

ココナッツフラワーも日本ではあまり売ってないと思います。これも乾燥ココナッツ(shredded coconut)が売っていたら、それをブレンダーでパウダー状になるまで細かくブレンドしても作れます。こちらは却って、荒さが残るより細かい方が他の材料とよく混ざり合うので良いです。

私は、アーモンドミールだけで作る完全フルテンフリーオレンジケーキを以前失敗していているので(水分が多すぎた)、今回は無理せず北海道産の全粒粉(ホールウィート)を使いました。普段、精製小麦食品はほとんど食べていないので、おやつの、しかも全粒粉は問題なし。

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こんなに見た目は綺麗なのに失敗作のオレンジケーキ

ココナッツオイルはなくてもいいのですが、入れると全体のまとまりとほのかなリッチ感が出ます。

あと、バニラオイルは天然のものを使ってください。天然のものでなければ、なくても大丈夫なので、使わないほうが良いです。バニラエッセンスでもいいのですが、焼き菓子だと香りが飛んでしまうので、オイルのほうが良いですね。バニラとメープルシロップが最高の相性なので、リッチ感を増したかったら入れてみてください。

ナッツは、くるみやピーカンナッツなどちょっと渋みのある方がバナナブレッドの甘さと相性がいいような気がします。ま、ここはお好みで。アーモンドミールで結構ナッツが入っているので、他のナッツを入れなくても良し。

乾燥デーツを使うときは、少しお湯につけて柔らかくして、包丁で刻んで混ぜると良いです。でも、ドライフルーツなしでも十分甘いので(と、私は感じます)、本当にここはお好みでどうぞ。

えっと、私は、しぶとく今度はフライパンで作ってみます。壊れた電子レンジを処分したら、ケーキも肉も焼けるトースターを買うつもりなので(これでもっと手抜き料理をする予定)それで確実に作れますが、ま、実験ということで。お楽しみに。

しほちゃんのレシピ公開も楽しみですね♪