コロナ感染予防のために食事でできること

最近、ブログ更新がされておらずすみません? ブログはあまり上げていませんが、コンサルテーションは日々行っています。ここのところはやはりオンラインコンサルが多いです。オンラインが多いと作成する書類も多いので、どうしてもそちらに力を使い切ってしまってブログまで書く力が残っていません。

でも今日はちょっと余裕ができたのと、ちょうど良い資料が情報で入ってきたのでご紹介。

今、全世界で医療従事者や研究者が新型コロナの対策に力を入れていますが、ナチュロパスのコミュニティーも同様で、情報を共有し知識と意識を合わせていくつながりが強化されています。

そんな中、米国栄養学協会でCOVID-19(新型コロナ)のタスクフォースチームが組まれ作成・共有された情報がとても良いものだったので、ここに内容の一部をシェアします。COVID-19対策に有用と思われるハーブや栄養素の現時点の情報です。

基本的にこの内容は、専門家が個別化処方を考える際に参考してもらうために現時点で有用かと考えられるものを専門家がまとめた情報です。もちろん新しいウイルスなので、ハーブや栄養素の作用はほとんどまだ不明です。サプリメントの形状で摂れるハーブなどの情報も載っていますが、情報のミスリード(間違った方向に導く)を防ぐためにここには記載しません。その部分はあくまでそれらハーブや栄養素の使い方がわかっている専門家向けなのでご注意ください。

ただ、食べ物については安全ですし、一般の方にもコロナ対策に有用と考えられるので一部翻訳してこちらにシェアします!

新型コロナ感染予防によいと思われる栄養素(太字)とその含有食材、簡単にそれらがどう働くのか(イタリック)、のリストです。どう働くのかを書いておくと、予防と感染後の対応で摂取する食材を選べますね。

コロナウイルスの活性抑制
フラボノイド類
ケンフェロール:ほうれん草、キャベツ、ディル
ケルセチン:ディル、フェンネルの葉、玉ねぎ、オレガノ、チリ
ルテオリン7‐グルコシド・アピゲニン7-グルコシド:オリーブ、スターフルーツ
デメトキシクルミン・クルクミン:ターメリック(ウコン)
オレウロペイン:オリーブ
カテキン・没食子酸エピガロカテキン(EGCG):緑茶

ウイルスに結合して感染を予防
ヘスペリジン:柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ、レモン、タンジェリンなど)

肺における抗酸化作用
ケルセチン:緑の野菜、ブロッコリ、赤い玉ねぎ、パプリカ、りんご、ぶどう、紅茶、緑茶、赤ワイン

粘膜保護・免疫向上
ビタミンA:牛のレバー、たらの肝油、サツマイモ、人参、ほうれん草、ササゲ、ブロッコリー

白血球を増加し免疫向上・感染による重症度を低減する鉄の吸収を促進
ビタミンC:グアバ、キウイ、パプリカ、イチゴ、オレンジ、パパイヤ、ブロッコリー、トマト、ケール、グレープフルーツ、柿、ほうれん草、パイナップル

免疫を向上し、急性呼吸器感染症を予防
ビタミンD:1日15分、太陽にあたる(食事からは少量しか摂れません)

肺と肝臓の抗酸化とプロテクション
ビタミンE:ひまわりの種、アーモンド、アボカド、ほうれん草、バターナッツカボチャ(かぼちゃの種類)、キウイ、ブロッコリー、オリーブオイル、マス、エビ

抗酸化物質グルタチオンの生成
セレン:ブラジルナッツ(1粒で1日の必要摂取量)、マグロ、貝類、卵、ひまわりの種、しいたけ

感染し重症化した際のカリウム欠乏を事前に予防
カリウム:調理済みほうれん草、調理済みブロッコリー、じゃがいも、サツマイモ、マッシュルーム、えんどう豆、きゅうり、ズッキーニ、ナス、カボチャ、バナナ、オレンジ、メロン、アプリコット、グレープフルーツ

免疫を向上し、急性呼吸器感染症を予防
亜鉛:牡蠣、牛肉、カニ、ロブスター、以下少量で鶏肉、インゲン豆、ひよこ豆、カシューナッツ、アーモンド

免疫細胞の代謝・機能を強化し、特にウイルス、細菌、真菌、パラサイトなどの感染に対する免疫防護力を強化
たんぱく質:特にタウリン、カルノシン、アンセリン、クレアチンを含む牛やラムなどの動物性たんぱく質

ウイルスの組織への癒着を予防
ラウリン酸:バージン・エキストラバージン・未精製ココナッツオイル(特に未精製ココナッツオイルに多く含まれる)、精製ココナッツオイル、MCTオイル

その他、気をつけたいこと

  1. 医療機関からのガイドラインに従うこと
  2. 予防と消毒を行うこと:手袋の着用、手洗いの徹底、消毒
  3. 健康な食事をとること:色の豊富な野菜やベリー類などの果物を食べましょう。新鮮な食材が手に入らなければ冷凍や缶詰でも構いません。
  4. 食用ハーブ(ニンニク、生姜、パセリやディルなど西洋食用ハーブ類)やスパイスをたっぷり使いましょう
  5. 水をしっかりたくさん飲みましょう。
  6. 砂糖・糖質を控えましょう:砂糖を食べると摂取後数時間白血球の活動を抑えて免疫を下げます。
  7. ストレスマネジメント:ストレスホルモンのアドレナリンやコリチゾールは免疫機能を弱めます。
  8. よく寝て、運動をし、休みましょう
  9. 家族や友人と繋がる方法を持ちましょう:好きな人々と繋がることで、リラックスし、楽しくなります。これらの気分がセロトニンやドーパミンなど免疫系にも影響する神経シグナルを活性化し、免疫機能も高めます。一人暮らしの高齢のご家族がいる場合、こまめに連絡してあげてください。

高齢者の方以外にも、妊娠をしている人、がん治療の抗がん剤で免疫が下がっている人、免疫抑制剤で治療が必要な疾患を持つ方など、たとえ、これらの方が自分の周りにいなくても、自分が接触する人のすぐそばにこのような方が生活をされています。少し想像力を使って、感染を拡大しないように一人ひとりができることをやっていきましょう!

参考文献:Victoria Yunez Behm, V.Y., et al. (2020) Personalized Nutrition & the COVID-19 Era. https://theana.org/COVID-19?fbclid=IwAR2gvcN8CTsxCGXXjUNzqc6nEqvARWLOcmmYoqvLx9XFFg-vd0wd28rF7v4