SIBOのクライアントが続々と増えています。
まるで妊娠したようにお腹がぽっこり、ガスやげっぷが止まらない。
大腸にいるべき腸内細菌が、いるべきでない小腸に移動してしまい、そこで糖類を発酵させてガスを起こす、特に女性に多いシーボ、小腸内細菌異常増殖。
日本の消化器専門のお医者さんも認識されていないことが多く、そもそも困っていても診断をしてもらえず、また、診断されても抗生剤を出されるだけで有効な対応をしてもらえないことが多いようで、自己流で除菌・処置してどうにもならず駆け込んで来られる方がたくさんいます。
除菌がうまくいかず慢性化し、水素ガス発生型やメタンガス発生方型だけでなく、硫化水素型に発展していたり、細菌と真菌のミックスに発展していたり、何度も何度も繰り返したり、こじれにこじれてしまっている方も多く見受けます。
そもそも、水素ガス発生型か、メタンガス発生型か、硫化水素型か、はたまた、小腸内真菌異常増殖(SIFO)なのか、で、使うハーブも異なり、
本当に小腸なのか、それとも大腸での異常増殖ではないか?
それでも対応も異なります。
飲み始めに効果を感じた除菌ハーブをだらだらと続けてしまったことで菌に耐性がついて、除菌が難しくなったり、
除菌中に一般的にお腹に良いとされるプロバイオティクスや発酵食品を食べて更に発酵を促してしまったり、
ただでさえSIBOで栄養が吸収できなくなっているところに、低FODMAPを長く続けてしまい栄養失調になったり、
低FODMAP&除菌だけを続け、消化酵素産生や腸壁・腸粘膜を修復する栄養が摂れず負のループに。
水溶性食物繊維である難消化性糖類、FODMAPが発酵の元なので、低FODMAP食が除菌時には確かに有効です。
またSIBOに限らず消化器系疾患を持っている人は低FODMAP食が症状の緩和に良いとされていますが、
ただ、低FODMAP食は決して長期で続けるものではありません。
お腹を修復し、粘膜を作り、腸内細菌を増やすのに必要なのはまさにその水溶性食物繊維。水溶性食物繊維を食べれるようにならないと、最終的に負のループから抜け出せないのです。
また、SIBOでは、消化酵素分泌低下や蠕動運動の低下など、消化不良や消化機能の低下が大元の元凶であるので、そこを整えないことには除菌だけしていても根本原因にアクセスできません。
除菌はただの対症療法になってしまいます。
その消化機能の低下の根本原因が副腎疲労であれば、もちろんストレス対策と副腎疲労改善をしないと、何度も繰り返すことに。
また、SIBOを発症している人が婦人科系疾患を持っているケースが多いことからも見られるように、女性ホルモンが深く関係していることもあるので、女性ホルモンの調整をしないとSIBOやSIFOのコントロールが難しいことも。
除菌、栄養補給、腸内環境の改善、消化機能の改善、また、それらの根本原因の改善、と、それこそone size fits all(1つの方法・プロトコルが皆に使える)ものではなく、多角的で多様なアプローチが必要です。
なかには本当に物凄い頑固なSIBO・SIFOの方もいらっしゃいます。菌がバイオフィルムを作ってしまうとバイオフィルムを壊さないことには除菌ができず。
SIBOで気をつけてもらいたいこと;
- 同じ抗菌ハーブを使い続けない
- 除菌し続けない
- 除菌中にむやみやたらにプロバイオティクスや発酵食品を摂らない
- 低FODMAP食を長期間続けない
困っている方、一人で悩まず、こじれる前にご相談ください。