花粉症対策 その2

書かなくちゃ、と思いながら忘れておりました。去年も書いた花粉症対策

先日常連クライアントさんにアドバイスしたので思い出したので補足です。

目のかゆみを和らげるために、アイブライトで目の洗浄。アイブライトは飲んでもいいですが、目の洗浄にも使えます。普通にティーを作る分量(360cc(1.8カップ程度)のお湯にティースプーン1杯程度)で少し濃いめ(10分ほど)に出して、綺麗に濾して十分に冷まし、目を洗う専用のカップなどに入れて洗浄をします。ティーバックに入れて出すか、もしくは、普通のハーブポットで出した上で、ガーゼなどで漉すと良いです。目を洗うので小さな葉っぱの破片も入らないようにしっかり濾しましょう。

残ったティーはコットンに浸して10分ほどまぶたの上に置いてアイパックに使えます。

ハーブティーも日中に飲むと良いです。飲む用には茶葉に3分ほどつければ十分です。

また、鼻水が多く、後鼻漏(鼻水が喉の奥を伝って流れていく)の症状が顕著な人は、乳製品が影響している可能性が非常に高いので、前回もご提案した乳製品の摂取を、せめて花粉の時期だけ控えてください。牛乳、チーズ、乳製品の入ったお菓子、乳製品の入った加工品、乳製品の入ったカレー、ホエイプロテインなど全てです。ヨーグルトだけはOK。これは花粉症に限らず慢性の鼻炎の人も同じです。

また、この時期だけは前回も書いたヒスタミンを増やす食材は控えて。魚の缶詰、日を置いた魚や肉の加工品、発酵食品(チーズ、納豆、ビフィスズ菌以外のヨーグルトも)、高野豆腐、きな粉など。ナンプラーなんかは魚を発酵させたものなので、食べ過ぎないようくれぐれも要注意。発酵食品が何故ダメかというと、酵素がヒスタミンを増加させるからです。

アルコールも飲みすぎ注意。アルコールの代謝とヒスタミンの分解とで同じ酵素(アルデヒドデヒドロゲナーゼとアルデヒド酸化酵素)をシェアしてるので、飲めば飲むほどその酵素がアルコールの分解に奪われ、ヒスタミンを分解する力が弱まります。その上さらにワイン・ビールはヒスタミンを増やします。飲むお酒の種類も要注意。

ビストロでワインとチーズと肉や魚の燻製のおつまみなんて、a big no noです。残念。花粉が過ぎ去るまで我慢しましょう。

これら食品を食べたり飲んだりした場合、体内のヒスタミン度が上がってしまい、それまで効いていた抗ヒスタミン剤も効かなくなったりするので、その後しばらくはこれら食品を控えるようにしましょう。もしくはヒスタミンの分解をサポートしてくれるビタミンCをサプリで摂るのもおすすめ。

それから、花粉症の種類によって、その花粉と似た構造のたんぱく質を持つ食品に反応することがあります。もともとその食材にアレルギーはないのに、体の中で花粉と間違えて攻撃してしまい、アレルギー症状を悪化させることがあります。

  • スギ花粉のアレルギーの人は:トマト
  • イネ科の花粉のアレルギーの人は:メロン、スイカ、トマト、ジャガイモ、キウイ、オレンジ、ピーナッツ
  • ブタクサ花粉のアレルギーの人は:メロン、スイカ、きゅうり、ズッキーニ、バナナ
  • シラカバ、ハンノキ花粉のアレルギーの人は:りんご、桃、洋ナシ、あんず、セロリ、ニンジン、ジャガイモ、大豆、マンゴー、アーモンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、シシトウガラシ

これを交差反応といいます。全員が全ての食材に対する反応が出るわけでなく個人差がありますが、これらの交差反応は比較的高いので、このリストを見て、「そういえば!」と思い当たる人もいるかも?熱でたんぱく質が変わるので、調理したものには反応がないけれども、生のものには反応がある人もいるかもしれません。

私も花粉症は出ていないけれども、スギ花粉にはアレルギーがあり、確かに生のトマトはあまり好きじゃなく、必ず熱します。その方がリコペンも3倍になるしね。

怖いから上記食材を全部避けるのでなく、反応が出てると確実にわかっているものだけ、温めて食べるようにしたり、花粉の時期だけは食べないようにするなど、工夫されると良いと思います。そうしないと、栄養が偏ってしまうので。

後は、ユーカリ、ティートゥリー、ラベンダーなどの精油での芳香浴。オフィスでだったら、熱いお湯をカップに注ぎ、精油を1滴垂らし、周りをハンカチで覆って蒸気を吸うと、すっと鼻も通るし、目も覚めます。マスクの外側に爪楊枝などで精油を薄く塗りつけても良いですね。
では、皆様、花粉シーズンを頑張って乗り越えてくださいませ。

私もスギにアレルギーはあるので、鼻や目の症状では出ていませんが皮膚への刺激で出てきているようです。また顔がガサガサになってきました。要注意ですね。

 

※なお、こちらに記載の内容は西洋医学の治療に代わるものではありません。自己判断、自己責任の範囲内でお試しください。違和感や不快感や発疹などが現れたら、すぐに使用を中止してください。