神戸から戻ってすぐに2日続けて、外資のIT系の企業でのファーストエイド(応急手当)のインストラクターの方のお仕事に入っていました。
海外から来た社員の方の冒頭のプレゼンや、社員の方々のリラックスした私服の感じや、落ち着いたその雰囲気が、昔の職場の雰囲気と同じで心地よかったです。
ファーストエイド(応急手当)トレーニングは、アメリカやヨーロッパの企業の福利厚生の一部に組み込まれていることがあります。応急手当が必要な可能性のある業務を持つ業界だけでなく、こうして一般の企業でも最低限の危機管理の一部として応急手当を組み込んでいるところが多いです。私が所属するMFAと言う団体はアメリカでシェアが高いので、外資含む企業の講習依頼も多いようです。
欧米では学校や会社でこうして訓練を受ける機会がちゃんとあるので、何かあった時に動ける人の割合が高いです。それに対して、日本は何かできる人の割合の方が圧倒的に少ない印象です。医療従事者以外は手を出せないような。
会社の福利厚生に取り入れたい方はお問い合わせください。
さて、タイトルの嬉しいご報告。酒さ(しゅさ)とは、英語でバタフライラッシュともよばれている顔の中心からまるで蝶が羽を開いたような形で赤いぼつぼつ・炎症ができる症状です。色の白い白人の方に多いので海外ではよく見かけます。
原因はわかっておらず、可能性として、日光、接触性の皮膚炎、ストレス、自己免疫疾患の全身性エリテマトーデスなどが考えられます。ナチュロパシーでは、これらの他に、皮膚の炎症や免疫のバランスの崩れに影響を与える要因も考慮します。
全身性エリテマトーデス、英語でルーパスと呼ばれる疾患は、オーストラリアでは多いように感じられました。西洋医学だけではコントロールが難しい症状にナチュロパシーを利用する患者さんが多かったので、多く感じたというのも多分あります。
ただ、ルーパス自体は白人よりも黒人やアジア人に多いはずなのですが、白人の患者が多く感じたのは、やはりナチュロパシーの情報を比較的入手しやすい英語をベースとしか文化を持つかどうかが、ナチュロパシーの認知度に影響を与えているのかと思います。
酒さ自体は必ずルーパスが関係しているとも限らず、他の原因も考えられ、治療も難しく、西洋医学のお医者様では「治らない」と言われる方もいらっしゃいます。
私のクライアントさんもお医者様に「治らない」と言われてしまい、大きな不安を感じていらっしゃいました。実際に、処方されたプロトピックを塗っても治らない。
女性はやはり顔に何かできるのがとても大きな精神的苦痛になります。私もアトピーでよく顔が腫れて、変形したりしていたのでその気持ちはよくわかります。
それから、「治らない」と言われるショック。
「この病気は完全になくなりはしないけど、コントロールが必要」「とても難しいけれども何ができるか諦めずに探しましょう」と言われるのと、「治らない」と言われるのとでは心のショックと傷の大きさが変わります。これは経験者しかわからないと思います。
そのクライアントさんは過去にもコンサルを受けてくださってる方なので、改めて食事の指導(炎症が出ている間は砂糖・精製小麦の完全除去。乳製品も摂っている場合は乳製品もやめてもらいます)をし、ストレスがトリガーになっている印象が強かったので、ストレス・肝臓デトックスに必須の質の良い活性型(天然型)のビタミンBとその他皮膚のための栄養素、ストレス耐性をつけてくれるアダプトゲンハーブ、肝臓の保護・修復をしてくれるシリマリン、抗炎症で且つ正常な皮脂をつくってくれるオメガ3脂肪酸を摂られました。
なんと、サプリを飲み始めてから2日目!酒さが引き始め、それ以来一ヶ月酒さがでなくなったようです。「治らない」と言われた酒さが引きました!本当に本当に良かったです。
そして、なによりも、働き過ぎで疲れてしまっていたクライアントさん自身が、サプリに頼るだけでなく、「とにかく身体の声を聞いて、疲れたらゆっくりすることを心がけています。」「自分が週にどのくらい働くとつかれてしまうのか、わかってきました。」と気づいてくださったこと。
これが一番大きいです。病気を引き起こしてしまった状況を改善しようとする気持ち。
みなさん、環境や要因が異なるので、ここに書いた方法で他の酒さの方が治るわけではありません。同じ病気や症状でも絶対に皆要因は異なるので、じっくりコンサルで探らないと絡んだ紐を解くきっかけは見つけられないのですが、その一時間半、私が淡々と質問をする過程で、こうしてご自身で気付いていただく瞬間があります。
それがコンサルテーションの一番の醍醐味かなと思います。
※ナチュロパシーは西洋医学に変わるものではありません。まずは西洋医学のお医者様にかかり診断と治療方針を仰いでいただくことは必ず必要です。