友人にSIBOの事を伝えようと自分のブログの履歴からSIBOについて書いた記事がないか検索しました。まさかの、まさか。SIBOについて記事を書いてない!えええ?あらまぁ。
SIBOとは、Small Intestinal Bacterial Overgrowth、略してSIBO。小腸内細菌増殖症。
細菌が住んでいないはずの小腸に細菌が住み着き、小腸でまだ未消化の糖質や消化が難しく本来は大腸に行くべき糖類を細菌が発酵させ、小腸でガスが発生します。
その症状は:
- 豆類、果物、乳製品、玉ねぎ、ごぼう、甘味料を食べた2から6時間後にお腹が張る
- 発酵食品、食物繊維、オリゴ糖などを食べてお腹の張りが悪化する
- お腹がよく張る、または張って痛くなる、主には下痢、または便秘
- IBS(過敏性腸症候群)がある
- 精製小麦とや乳製品などの遅延性食物アレルギー持っている、またはあるかどうか知らないが過去数年間ほぼ毎日パンや乳製品を食べている
これらの症状、特に1から3がある人はSIBOの可能性があります。
20代の若い女性に多く、また、特に若い女性で月経困難症(そこまでいかなくてもひどい生理痛)を含む婦人科系がある人に、SIBO、腸カンジダ、ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)が多いです。
また、SIBOはFODMAP(フォッドマップ)に反応します。FODMAPとは、消化しにくい糖類(Fermentable:発酵性、Oligosaccharides:オリゴ糖、Disaccharides:二糖類、Monosaccharides:単糖類、Polyols:ポリオール)の頭文字をとった 略称です。詳しくは以下の食品。
- 果糖:果物、蜂蜜、精製砂糖、異性化糖(コーンシロップ)、アガベシロップ
- 乳糖:乳製品、乳製品を含んだ加工食品、添加乳糖、ヨーグルト
- フルクタン(オリゴ糖):甘味料のオリゴ糖、小麦、ライ麦、大麦、ニンニク、玉ねぎ、らっきょう、ごぼう、アスパラガス、カリフラワー、マッシュルーム
- ガラクタン(オリゴ糖):豆類、里芋、芽キャベツ、大豆、小豆、豆乳、スナップエンドウ、カシューナッツ、ピスタチオ
- ポリオール(糖アルコール):ソルビトール(食品甘味料)、マン二トール(ガム、飴、ふりかけ)、キシリトール、エリスリトール(シュガーフリーの飴やガムに含む)、ミント
SIBOの人は上記のカテゴリの1つまたは複数に反応します。
難消化性糖類のフルクトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖。お腹シリーズ1の講座を受けられた人は「フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、難消化性糖類、食物繊維、発酵食品、これって腸にいい食品じゃなかったっけ?」とうっすら思い出してくれるかしら?
そうです。短鎖脂肪酸を作ってくれる重要な成分です。SIBOになっているとこれら体に良い食品を食べると症状が悪化します。
で、SIBOは今では西洋医学でも認識されていて抗生剤で治療します。ナチュロパシーではナチュラル系の抗菌剤で除菌します。ナチュロパシーで特に注意するのは食事です。
一度、症状悪化の原因を取り除いて、反応を最小限にとどめながら、除菌をするわけです。その時に行うのが低FODMAP食。オーストラリアのモナシュ大学が提唱した食事法で、現在欧米で広く利用されています。
ここで注意して欲しいのが、細菌を殺すのは対症療法に過ぎないこと。
細菌がどうして小腸に移動することになったか?そこにはもともとディスバイオーシスや胃酸分泌の不足があったから。そこが根本原因になります。ナチュロパスはそれを探っていき、そこに対応していきます。
圧倒的に原因として多いのが精製小麦と乳製品の遅延性食物アレルギー。アレルギーというと誤解を与えますが、毎日同じ食品を食べ続けることでなるIgG抗体の反応で、既存の疾患の症状を悪化させたり、ディスバイオーシスを起こしたり、リーキーガットを起こす原因になります。
なので、根本原因の治療としては、遅延性食物アレルギーを起こしている食材を一定期間除去して、やはり刺激を減らすことが大切です。遅延性食物アレルギーは3ヶ月、対象食品を除去するとIgG抗体が減り、頻度は減らす必要がありますが、また食べれるようになります。
胃酸分泌の不足については、ストレスや胃酸生成の栄養の不足なども考えられます。これらの点はコンサルテーションで探っていきます。
このSIBOについて明後日の夜7時からオンライン講座を行いますが、今回録画をとると思うので、後日録画参加も可能です。ご希望の方はこちらから「お腹シリーズ2SIBOとカンジダ講座録画参加希望」とご連絡ください。
一緒に行うカンジダは、腸カンジダ。甘いものが好きな人で、やはり、お腹の不調や、お腹の不調はなくとも婦人科系やアトピーなどの症状がある方は必見。これも除菌が必要です。