オーストラリアありがとう!

先週木曜日にJAMHAオーストラリアツアーから無事戻ってまいりました!

今回はメルボルン、ブルーマウンテン、バイロンベイ&ティーツリーの湖を周りました。母校ACNTの姉妹校SSNTの訪問、ナチュロパス始め医師、マッサージセラピスト、鍼灸などのモダリティが一緒になった不妊クリニックFertile Groundへの訪問、数多くのハーブのディスペンサリー(調合室)を備えたヘルスフードショップを訪ねて、たくさんの良い刺激をもらいました。もちろんいくつか回った植物園ではちゃんと自然からパワーをもらいつつ。

そこにいるだけでぐんぐんエネルギーをもらえます

カメラもJAMHAのもので撮っているので自分のカメラにはほとんど写真もなく、細かい報告はJAMHAを通じて行うことになると思うので少々お待ちいただきますが、ナチュロパスとしての個人的な感想。

体力キープのためのマグネシウム&ビタミンBパウダーとアダプトゲンハーブ、ガイドさんにもシェアしたら「あれは何!?全然疲れてない!」と驚かれました

自然療法については日本は世界から30〜40年遅れています。3年ぶりにその最先端の国に行き、さらに充実したその世界に触れたわけで、人々の手の届くところにたくさんの自然な薬やオーガニックの商品があることやホリスティックな療法を用いたクリニックがあること、ナチュロパスの知名度もありお客さんもたくさんいて、同業者もたくさんいて支え合い、情報もたくさん入ってくる。もちろん「オーストラリアでナチュロパスとして生きれたらどんなに楽だろう」とは思います。でも、会う人に度々「帰ってきたい?」と聞かれると、明確に「ナチュロパスとしてはここでプラクティスできたらすごく楽だと思うけど、でも、やっぱり私は日本でやりたい」と答えていました。

ナチュロパシーを学ぶ前から、「ナチュロパシーを学んで日本に持って帰ってくる」という気持ちはブレずに存在し、在学中も卒業後も今も、同じ答えをしています。ただ、そう口からしゃべるときの気持ちの確信の部分が以前と今では違うことに今回気づきました。「日本でできることがまだまだたくさんある」と今確信しています。

日本に帰ってきて初めの1、2年は本当に大変でした。正直辛かったです。相談する人は誰もおらず、道のない中、細々とコンサルを続け、オーストラリアで使っていた知識や情報を日本語に変えていきます。一番大変なのは食の部分。オーストラリアだったら「ヘルスフードショップに行って、これとこれを買って」と簡単に指導できたものが、日本ではそうはいきません。日本人の体質、風土・気候に即した食を提案する必要があります。それに加え、大好きな液体ハーブも一切使えず、ナチュラルな栄養素サプリもない。

限られたものしか使えない中で、日本でできること、を自分なりに少しずつ確立してきたので、日本でやっていくことに自信がついてきたのかと思います。

「あのお宅はとても裕福で、お庭もいろいろな種類の植物があってすごく綺麗だったね。うちには何もないし、庭も荒れているけど、まずは草を刈って柿の木でも植えようか?その隣には山椒の木でも植えようよ。私はこの何もないお家が好きだよ。どんなお庭になるかわからないけど、私たちがリラックスできるお庭を作りたいね」という気持ち。

そして、今回、オーストラリアの最大のナチュロパス&ハーバリストの協会NHAAのプレジデントのナタリー・クックさんやFertile Groundのナチュロパスたちと話し、さらにそこから視点を上げる機会をもらいました。

日本に自然療法が存在しないからやれることが限られる事実に固執するのではなく、まずはホリスティックなマインドを啓蒙していくためにも、少し高い視点で物事を進める必要があるなとひしと感じて帰ってきました。抽象的でよくわからないかもしれませんが、なんかね、また意識が上がった感じです。

自然からのお土産、バンクシアの実とティーツリーの葉っぱ

この先も、自信を持って、でも着々と丁寧にやっていこうと思います。丁寧に、がやはりキーワードです。早速先週末からコンサルも再開しています。

知識も、エネルギーも、オーストラリアからたくさんもらっています。ありがとう、オーストラリア!