長引くストレス状態に

新型コロナ感染拡大に伴う自粛モードで、おそらくサラリーマン・公務員以外の方は全員大きな財政的ストレスを抱えていると思います。

私自身も完全に自営なので、もちろん予定していたセミナーや一部の仕事がキャンセルになりインパクトは受けています。

とはいえ、従業員もおらず自分の生活だけを考えていればいい私のような立場の人間とは異なり、社員の生活を考えなくてはいけない経営者の方、非正規雇用で出社ができなくなるとそのまま収入に影響を受ける方など、今月はなんとかしのげても、来月もこのまま自粛モードが続くと深刻な状態が待っていると思います。

実際にクライアントさんでも、これまで順調に進んでいた状態がこのストレスで悪化し始めている方もいらっしゃいます。

新型コロナの感染予防に免疫を上げることが重要とメディアでも報じていますが、その免疫を下げる大きな要因がストレスです。

今、この時期、すでにストレスを感じている方は、今こそ食事には気をつけてください。

ストレス耐性をつけるには:

1:1食で良質の炭水化物、タンパク質、良質の脂質を全てバランス良く摂ること

良質の炭水化物(白米プラスもち麦・押し麦・雑穀、または玄米)、良質のタンパク質(鶏肉、魚、大豆)、良質の脂質(オリーブオイルや亜麻仁油・エゴマ油など)を、ビタミン・ミネラル・フィトケミカルを豊富に含む野菜と共にバランス良く摂りましょう。以下(全粒穀類を1/4、タンパク質を1/4、野菜を1/2、植物性オイルを親指1本分)の割合をキープできるようにすると自然とバランスの良い栄養素の摂取が可能です。

ストレス下においては、タンパク質(アミノ酸)、ビタミンB群、マグネシウム、ビタミンCが大量に消費されます。ビタミンB群やマグネシウムは全粒穀類始め様々な食材に少しずつ含まれているので、上記のバランスでお食事をとることである程度サポートできます。全体の食材の色を5色以上(可能であればレインボーカラー)にすると自然と様々な栄養素が摂れます。あとは、ビタミンCを含む食材や果物を意識して加えると良いです。

2:精製炭水化物(小麦)、砂糖を食べ過ぎないこと

糖質摂取が過剰になり血糖値が不安定になると、ストレス耐性も弱まり、キレやすくなったり、イライラしやすくなったり、落ち込みやすくなったり、と、メンタルに影響します。過剰な糖質の代謝でビタミンB6も奪われ、メンタル症状が悪化します。不安感が増すと糖を欲しますが、甘いものにすぐに手を出す前に、ドライフルーツとナッツ、果物などを食べてみましょう。過剰な甘いものへの欲求はお食事の脂質や蛋白質を増やすことで治るケースが多いです。良質の油(亜麻仁油やエゴマ油など)を増やしてみてください。

お食事の土台を整えると、冷静さを持続できる力がつきます。踏ん張る力をつけるには上記の2点が非常に重要です。サプリメントは、これらを整えた上で摂れば効果的です。

ストレスと闘う副腎に力をあたえてくれるハーブや心身に力をあたえてくれるハーブは、アシュワガンダ、ロディオラ、シベリア人参、レマニア、リコリス(高血圧の人は禁忌)などです。タンパク質(アミノ酸)、ビタミンB群、マグネシウム、ビタミンCも追加で補充するとなお良いです。

また、高齢の方は腸内細菌が減っているので簡単に腸から感染をしたり、そこからバランスを崩して免疫が下がります。プロバイオティクスなどをしっかり摂ってお腹の健康を優先してください。

一度バランスを崩すと、それぞれの方の弱い部分が症状で現れると思います。私のクライアントさんたちで今までうまくいっていた方々もバランスを崩す方が出てくると思います。

もし崩れてしまったら、慌てず冷静に、少し踏ん張って、お食事が乱れないよう1週間の献立を立ててしまって買い物をしてしまってください。タンパク質と野菜メインで買い物をすると楽です。

みんなで頑張って乗り越えていきましょう!