出会い系アプリのススメ その1

年末に向けた買い物も、掃除も終わり、お茶を飲んでほっと一息。暇なので、今年ブログに書こうと思ってそのままになっていたことについて書きます。

今年に入り、パートナーのことを書き始めましたが、彼と出会ったのはオンラインです。いわゆるデーティングサイトまたはマッチングサイト、日本語でいうところの、出会い系アプリ。

馴れ初めについて話すとみなさんから結構反応があり、たぶん、いろいろな人に勇気を与えるのではないかなと思うので、出会い系アプリのススメとそれに至った経緯について書きます。長いので3つに分けて公開します。一気に公開はするので、読みたい人は読んじゃってください。

今病気があっておひとりさまの人、長くおひとりさまの人に読んでもらえると嬉しいかな。

私、もともと、あまりオンラインというものに抵抗はありません。オンラインでやりとりするのは得意ではないですが、オンラインで出会うこと自体は恥ずかしいことだとは思ってないです。

というのも、15年ほど前、上司に熱く切々とアドバイスをいただいた経験がありまして。

昔、企業でものすごく忙しく働いていた頃、飲み会の席で、オーストラリア人の大ボスが当時30代後半でシングルだった私に切々と語りました。

「かなえ、俺たちはプライベートに割く時間が全くないだろ。早朝から深夜までグローバルの会議やレポート。週末だって関係ない。時間がないよな、だからパートナーはオンラインで探すんだよ。オンラインを積極的に使うべきだよ。でも、オンラインは有象無象がたくさんいる。いい相手を見つけるためには、必ず信頼できる人に相手とのやり取りをチェックしてもらうようにするんだぞ。本物の相手だったら、どんなハードルがあっても必ず乗り越えてくるから。自分もそうやって今の奥さんと出会って幸せになっているんだ。奥さんのお姉さんにやり取りを厳しくチェックされて、1年かけてやっと会うことができたんだよ」

まるで妹を思いやる兄のようにほんとうに切々と語られ、素直な私は「はい、わかりました。オンラインね」と思っていました。

ただ、本腰入れて利用するようになるまで15年かかりましたが。この15年で、若者たちは出会い系アプリを普通に使い、「出会い系アプリで出会って結婚しまーす!」と明るく大声で言える時代になったようですが、80年代に青春を過ごしたような私たちの年代では、出会い系アプリは「相手がどうしても見つからない人や相手をどうしても見つけたくて切羽詰まっている人や遊びたい人がやるもの。悪い人がいっぱいいて怖いところ」というイメージが強いのではないかと思います。

でも実際使ってみての感想ですが、悪くない。全然悪くないです。むしろ使ったほうがいい。

まずは私が独り身だった経緯を簡単に書きます。

30代は仕事最優先で過ごし、30後半に入院レベルの全身アトピーになり、数年間、仕事とアトピーだけの生活。一時は生きるのがやっとの状態でした。アトピーが治り始めた頃は、メンタルワークもいろいろやったので仕事のストレスもなくなってものすごく上手く行き始め、それまで以上に忙しく過ごしていました。ただ、アトピーが治る過程でナチュロパシーと出会ってしまったので、仕事を辞めて留学するための準備を始めることになりました。

モーレツに働いていたらアトピーになり、酷いアトピーをやっと治して元気が出てきたら、大きな人生の変化が待っていて、今度はそっちにまっしぐらというわけ。

元気にもなり、男性とのお付き合いも復活していましたが、当時は、数年後にどこにいるかわからない状態だったので、結局何かをコミットする付き合いは避けていました。

その後、オーストラリアに留学し、大学在学中はものすごい量のアサインメントをやりこなすために緊張で張り詰めた4年間を過ごし、恋愛どころではなく。

恋愛で心が揺れることで、勉強に集中できなくなるので、ほんとうに恋愛は避けていました。それに卒業後は日本に帰るつもりだったので、何かコミットをするようなお付き合いはやはりできず。

この10年は「ナチュロパシーを習得して、日本に帰って仕事として立ち上げる」のが最優先事項で、恋愛どころではなかったわけです。

実際に、オーストラリア時代にも、気になる人もいたり、少しお付き合いをした人もいたものの、勉強と仕事のほうが優先でうまくいきませんでしたし、予定外のところに引きずられそうな関係は深くなる前に切ってしまっていました。

そして日本に帰ってきたら、何の後ろ盾もない環境の中、模索しながら仕事を立ち上げていかねばならず、また一方で、急にアレルゲンに触れたからか治っていたアトピーが再発。それまでなかった花粉症が花粉皮膚炎の形で一気に出始め、当初は何がなんだかわからず、ほんとうにもう恋愛どころではなかったです。

アトピーは一度は治したものの、その後の引っ越し先の環境が原因したようで再度ひどく悪化。まるで元気が出て仕事を頑張り始めるとアトピーにじゃまされるような感じでした。

皮膚は荒れ、体はむくみ、どんどん自分に自信もなくなっていきます。花粉が出ている時期は外に出れず、また、アレルギー症状がひどい間は動きたくても動けず、その上、更年期近くなり徐々に太っていき、更に女性としての自信はなくなります。

アトピーの方は話が長くなるのでここでは端折りますが、最終的には神奈川県に引っ越しをして治ってきました。

仕事も独立してうまくまわるようになり、緑に囲まれて、日々穏やかにストレスなく過ごせるようになって、気づいたら50歳を超えていて。

こんな人が多いんじゃないかなと思います。特に意識せず、仕事優先、病気の治療優先、介護優先、その時そのことだけに集中して過ごしていたら、ひとりのままであっというまに40代、50代になっていた。

アトピーもよくなり、どんどん元気が出てきましたが、今度は出てきた元気を仕事にむけず、プライベートに向けることにしました。

アトピーって、心理の状態を示すメッセージとしては、やはり「自分を愛すること」だそうです。自分ではそこを意識していろいろとワークしてきたつもりだけれども、それでも足りないならば、誰かに愛してもらおう、愛してもらえるような自分になろう、と思ったということもあります。

恋愛に関しては、やはりもともとあまり年齢は気にしていないほうです。私の中では、体裁や社会概念的なものは全く意味がなく、結婚にもこだわっておらず、出会いも50代でも60代でもありだと思ってました。どちらかというと遅ければ遅いほどよい。おそらく早く結婚をしていたら、必ず離婚していたと思います。実際に、人生の中で求めたものが20代、30代、40代、50代で全く違うので、若い頃に出会った人と一緒になっていたらうまくいっていなかったはず。

なので、私の年代で独り身の女性は恋愛を諦めているひとも多いと思いますが、私は全然諦めてなぞおりませんでした(笑 「今は仕事やアトピーで忙しいからいろいろ落ち着いたらいつかは」と悠長にかまえていました。

ただ、50歳を超えたら、幸い更年期の症状はないものの、全く痩せなくなり、今までつかなかった部分に肉がつきはじめ、否応なくホルモンの低下を身体で感じ始めました。ヘルシーな食事をしててもなお!

そこで初めて「いやいや、悠長に構えてないで、今、パートナーを探さないといけない!今!」と強く思った次第。

ホルモンが減り始めて初めて気づいたのですが、やっぱり恋愛感情ってホルモンの後ろ盾が必要。失い初めて気づきますが、若い頃のちょっとバカみたいな浮かれた行動って、全てホルモンの成せる技のような気がします。

それに今はまだ体感はないけれども、潤いがどんどんなくなっていくのは避けられない。「自信もなくなる」「ホルモンもなくなる」、先のことを考えたらいつだって今が一番若いわけで。

と、いうことで、元気も出てきたし、仕事は順調だし、やりたいことは全て実現したし、欲しいものは全部手に入れたし、じゃあ、あとはパートナー探しだ、と。

と、思いながらもやはり何もしないまま日々が過ぎようとしていたときに、ふとした会話で知り合いの素敵な女性がオンラインで知り合った人とお付き合いしていると聞き(その後ご結婚されました♡)、「あ!忘れてたけど、オンラインがあるじゃん!」と思い出しました。

次に続きます。