ヒスタミン大爆発

いやはや、先週の清々しい土曜日の朝を過ごした後、一転。

土曜日の午後以降に食べたものに反応したらしく、アトピーが爆発。目の周りを中心に顔が腫れました。すでにその前の数週間で、胃腸を酷使していて、いつ爆発してもおかしくない状態ではありました。でも、それも落ち着きかけていたので油断をしていました。

帰国以降で一番悪化。しかも、長く楽しみにしていたイベントを控えていたのに。一週間置いてもほとんど引かず地味に悪化し続け、イベント当日に最高潮に悪化。イベントへの参加はドタキャン。皆様、本当にごめんなさい。

帰国後に再度発生し始めたアトピーでは、都度、何かを学んでいます。今回学んだことは、胃腸がダメージを受けいている時、ヒスタミンを含む食品への露出が通常の数十倍敏感になっているということ、と、連日飲んだ後は1ヶ月は油断するな、と、どうにもコントロールできないヒスタミン量が出ている時は胃腸が治るまで抗ヒスタミン剤を利用するのもよし、ということ。

今回の症状が出た後のある日、バナナを食べたら若干腫れがひどくなりました。バナナを食べてひどくなるということはヒスタミンが体内にすでに相当量溜まっているということ。普段の食生活が比較的クリーンなのでとても反応がわかりやすいのです。

バナナにも以前お話ししたヒスタミンを生成するヒスチジンが含まれていますが、ヒスチジン量はそこまで多くはありません(反応は個人差があります)。ただ、体内のヒスタミンを解放したり、ヒスタミンを分解する酵素を使ってしまうという別の理由もあり、その相乗効果で悪化すると思われます。

食べて悪化しても、バナナの場合はそこまでひどい状態にはならないので、ヒスタミンチェックで最近使っています。バナナチェック。食べてすぐ30分後ぐらいから4時間程度反応があります。症状が悪化したら、ヒスタミンが体内に溜まっている証拠。今回のバナナチェックで、腫れにポワンと赤みが増し、かゆみがふわっと増したのを実感し、「ああ、今回の原因はヒスタミンか」と。

今回のトリガーは、先週土曜日の午後に食べたただでさえヒスタミンの多い要注意食品のチーズで、しかも、色々な高級チーズのミックスソース。味からしてカビ系も入っていました。ものすごく美味しかったのですが...。そこに賞味期限ギリギリのクリーム。時間をおいて、アトピーに大敵の大量の酸化オイルや更にクリーム。普段はチーズはもちろんのこと、乳製品もとらないのですが、頂き物と外食で油断しました。

要するに、振り出しに戻った感じ。そもそも、帰国後の不調は帰国前後の暴飲暴食。ダメージを受けた腸壁が敏感になって、全身のアレルギー反応が増加。そこで、ヒスタミンの多い味噌などの発酵食を毎日食べ続けていたことから発症。そのあとは、胃腸の回復に時間がかかり、アレルゲンへの接触で出たり引っ込んだり。

今回も同じ要領。ダメージを受けてホヤホヤの状態の胃腸のせいで、アレルギー反応がマックスになっていたところに、炎症を悪化させる油類と、日が経った乳製品と共に発酵が進んだヒスタミンチーズ爆弾を投下。

実は、数週間前にも、別の理由で目がぼんっと腫れました。それはシリカをとった時。シリカ自体はとても大事なミネラルで、骨密度を強化するのに有効なので骨阻喪症の他にも、心臓疾患、アルツハイマー、髪の強化、皮膚の傷の修復、重金属の解毒、などに幅広く使われます。Celloidなどのミネラルセラピー、ホメオパシーのティシューソルトでもよく使うミネラルです。ちなみに、舌診断をするときに、先がとんがった舌をしている人はシリカが不足していると言われています。

ただ、シリカは、肝臓・腎臓機能が弱まっている人には少量でも反応が強すぎることがあります。以前、二酸化ケイ素が25mg入っているセロイドタブレットを飲んだだけで、アトピー反応が少し出たことがあります。アトピーでもシリカをとって良くなる人もいるようなので、一概には言えませんが、肝機能が弱い人はちょっと注意が必要です。

そういうことが基本の情報で頭に入っていたのにもかかわらず...。ちょうどその頃、あるクライアントさんのケースで、ある疾患とシリカの関係の研究論文を読み漁っていたところだったので、頭が完全にその新しい情報に支配され、「シリカ、すごい、すごい」と思いながら、基本的な情報をすっかり忘れてシリカを摂ってしまいました。そうなんです、シリカはすごいんです。でも、私には合わないんです。

一週間かけて、まぶたがぼんっと腫れました。「このまぶたの感じは肝臓だな」と思ったのですが、バナナチェックをしてみたところ、まったく反応なし。ヒスタミンは関係なさそうだったので、「肝臓に負担を与えたものは?」と考えて、その時やっとシリカに気づきました。シリカを摂るのをやめたらその日からさーっと腫れは引きました。

一方で、胃腸のダメージの上での、ヒスタミン増加による悪化はすぐには良くなりません。胃腸が治るまでヒスタミンへの露出は続きます。

同じまぶたが腫れるのでも、見た目も、感じも、反応も違って、また更に原因と症状がクリアに。本当に本当に勉強になって、ナチュロパスとしてはありがたい経験なのですが、もう十分。

実は自分の体については、人体実験的に原因を探りたいという気持ちも強いのと、もともと本来あまりサプリは使わないので、多少の炎症の場合はそのうち治るだろう、と結構放置です。食事に気を使っていますが、普段はサプリも飲んでいません。もちろん薬も飲んでいません。

でも、今回はさすがに、ヒスタミンを分解する食品(大根、小松菜、ブロッコリー、キャベツ、海藻、きのこ(干し椎茸を除く)など。上の写真はここ最近ずっと食べていた大根くん)を摂ってもビクともしない。それほど爆発したようです。胃腸が治るまで、ヒスタミンに露出し続けるので、もうこれは致し方ない、と抗ヒスタミン剤を飲みました。薬を飲むのは5年ぶりぐらいでしょうか。

普段飲まないもんだから、効くこと、効くこと。腫れが徐々に引いてきました。まずはヒスタミンを落ち着けて、その間、しばらくサプリを使って胃腸の修復に専念しま〜す。

いやぁ、実は仕事も大変で、この3週間お休みなしでした。やっと久々にお休みです。マルシェに行ってまいりま〜す。