産後の準備の重要性

先日、不妊で1年前にコンサルを受けてくださったクライアントさんがコンサル後5ヶ月目で妊娠され、赤ちゃんはお腹の中ですくすく育ち、5日前に無事に出産されました。

クライアントさんの「よくなりました!」報告は本当に嬉しいものですが、特に出産報告は何度経験しても良いものです。ナチュロパス冥利に尽きます。

1年前のその時点ではオーストラリアが郵便を止めていたため仕方なくiHerbに切り替えていましたが、iHerbのサプリを使っている間は変化なく、オーストラリアの医療グレードサプリメントに切り替えてすぐに妊娠されています。

今、iHerbを使っている方は多いと思うのですが、iHerbを使ってずっと自己流のサプリメンテーションをされている方は一度ぜひコンサルを受けていただき、本物のサプリを使われると良いと思います。

私でなくても良いのでぜひナチュロパスのコンサルを考慮してみてください。今はオーストラリア在住日本人ナチュロパスでオンラインでコンサルしてくださる方もいっぱいいらっしゃいます(素晴らしいナチュロパスはたくさんいますので。きちんとその方の顔が見えるナチュロパスを選ぶと良いと思います)。また、アメリカ在住の方はぜひアメリカのナチュロパシックドクターのコンサルを受けてみると良いですね。

ちなみにアメリカのiHerbで取り扱っているのは全て「食品」の扱いの「OTC」サプリです。医療グレードのものはありません。サプリメントとしては何のチェックも入っていない商品なので、その点は理解されておくと良いと思います。OTCでも効きやすい成分などもあるので、物によっては効果があると思いますが、質は本当にピンキリです。あと、妊娠用のマルチサプリも妊娠のためだからこそ充填剤や結合剤なども極力注意したいところです。

ちなみにiHerbに関しては、やはり長年のクライアントさんたちはオーストラリアのサプリとの違いにすぐに気づかれました。さすが。去年は仕方なくiHerbに切り替えましたが、その時のフィードバックで改めてオーストラリアのサプリメントはすごいなと感じました。(とはいえ、いくつかのオーストラリアで入手できないサプリは今でもiHerbをお勧めしているものもありますが)

で、私のそのクライアントさん。妊娠中もコンスタントにフォローアップコンサルを受けてくださり、今まで約2ヶ月に一回合計6回受けられています。最後のコンサルは出産直前で、産後のリカバリーをサポートする内容のコンサルになりました。

このクライアントさんはお子さんを一人産んでいて、二人目が不妊だったのですが、一人目の産後が大変だったのでその経験を踏まえて、の準備です。

最後にじっくり準備をする機会もできたので、出産後の今、リカバリに必要な栄養サプリや、産後の不調に備え授乳中にも摂れるハーブや、食事ができない時のミールリプレイスメントも手元にあります。

そして、実際に出産になりましたが、自然分娩の予定が赤ちゃんの頭が出ず緊急帝王切開、また、産後の異常なむくみや赤ちゃんの黄疸など、立て続けにいろいろなことが起こっています。

産後は人によっては、特に帝王切開だと、リカバリーに数週間から1ヶ月ほどかかります。ものすごくホルモンの量がダイナミックに変化する産後の1ヶ月の中で、帝王切開の傷の回復も行わないといけません。なのに、赤ちゃんには2時間おきにおっぱいをあげて、睡眠も取れない。お母さんにとっては言葉通り心身を削る過酷な1ヶ月になります。

ただ、今回は早くリカバリーできるものは全て手元にあり、また、お母さんも赤ちゃんも一緒に摂れるプロバイオティクスも手元にあるので安心です。良質なプロバイオティクスを乳首につけて赤ちゃんに飲ませてあげます。

黄疸は要因が様々ですが、普通の黄疸の場合は肝臓がまだしっかり機能できていないので起こることが多いです。通常、病院では光線療法でビリルビン(黄色の色の原因の物質)を分解してビリルビンを排泄しやすくしますが、光線療法とプロバイオティクスを併用すると早く黄疸が改善することが研究でわかっています。

産後は、赤ちゃんがどういう状態であろうと、一番赤ちゃんに良いのはお母さんが栄養たっぷりな良質の母乳をあげることです。良質な母乳はお母さんの産前産後の栄養状態と腸内細菌がキーです。

母乳は血液から作られるので、栄養たっぷりの綺麗な血液が良質の母乳を作ります。また、腸内細菌のバランスが皮膚の上や母乳に含まれる細菌バランスを良い状態にします。母乳には栄養だけでなく、抗体、細菌叢、ホルモンや成長因子、抗菌や抗ウイルス酵素など粉ミルクにはない様々なものが含まれます。

良質の母乳を作るには、お母さんが良質の食事をするのが大前提。サプリはあくまで補充です。そして、産後に良質の食事ができるかどうかは、産後にどれだけ早くリカバリーできるかにかかっています。

今回、予定外のことがいろいろ起こりましたが、準備をきちんとできていたので、今、お母さんができる最善のことはできていると思います。「お母さん自身、自分ができる最善のことはできている」と思えることがとても大事。

赤ちゃんに何かあればお母さんは自分を責めてしまうし、何かできないか求め続けてしまうと思います。でも、これらの準備さえできていれば、その時にベストは尽くせます。今回特にそれを実感しました。

これから出産を控えているみなさん、産後の準備をしっかりやりましょう。

サプリメントを用意できなくても、産前にしっかり栄養をとり、産後の家事の分担などを旦那さんと決めて、睡眠時間を確保できるように家族のサポートや地域のサポートを得る準備をし、産後の栄養が摂れるように食事のプランを作っておく、これらのことが大切です。もちろん、コンサルを受けてくださって準備していただけると安心です。

あと、授乳期の講座もあります。今改めてみたら、価格以上の内容なので(作った時は作り上げて疲れて果て、良く考えずにそのままリリースした次第)多分いずれ金額改定すると思います。これは産後すぐのことよりも赤ちゃんが1歳から1歳半ぐらいまでに起こりやすいトラブルとそれに対する自然療法について紹介しています。

セラピストさん向けなのでとても細かい内容ですが妊娠期の講座もあります。こちらも妊娠期に起こりやすいトラブルとそれに対する自然療法と産後の直後の対応について紹介しています。

ただ、現実の妊娠、産後、授乳期のサポートは個人それぞれで個別化する必要が出てくるので、やはりコンサルテーションがお勧めです?

<参考文献>

Chen, Z., Zhang, L., Zeng, L., Yang, X., Jiang, L., Gui, G., & Zhang, Z. (2017). Probiotics Supplementation Therapy for Pathological Neonatal Jaundice: A Systematic Review and Meta-Analysis. Frontiers in pharmacology, 8, 432. https://doi.org/10.3389/fphar.2017.00432