ここのところ、とても嬉しいコンサルテーションが続いています。まぁ、だいたいにおいて、皆さんとても改善されていくのですが、ここ最近は立て続けに劇的に改善されている方々が多かったので、嬉し泣きを一緒にしたり、笑ったり、というとても心温まることが多かったです。
そのうちのひとつに、トゥレット症候群のお子さんがいらっしゃいました。チック症ですね。
トゥレット症候群とは、本人の意志とは別に、勝手に体が動いてしまい、まばたきをしたり、鼻や口や首や手足を動かしてしまう「運動チック」と、声を出したり、鼻を鳴らしたり、咳払いをしたり、言ってはいけない言葉を言ってしまったりする「音声チック」を、繰り返してしまう症状です。
OCD(強迫性障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)と併発することが多く、また、その他に、睡眠障害、学習障害、ASD(自閉症スペクトラム障害)に伴う場合や、不安やうつ、怒りのコントロールが難しいなどの症状を併発することもあります。
チックの症状自体は4~6歳頃に発症することが多く、だいたい10~12歳頃に最も重症になり、ティーンエイジャーや大人になる頃に程度が軽くなるか自然に治るかしていくことが多いです。
大きくなると症状は軽減するとはいえ、小学生や中学生の多感な時期。上述の発達障害は個人差がとても大きいので、特別学級に入らないといけない子もいれば、学校の成績は非常に良いけれども症状を伴うお子さんもいたりもします。学校と家しか属する世界のない子供にとって、逃げ場のない狭い社会生活の中で「運動チック」や「音声チック」が止まらないということは、肉体的にも精神的にもとても大きな心の負担です。
本人は止めたいのに止められず、焦ってしまって心理的負担が増えれば増えるほどコントロールが効かなくなり、とてもとても辛い思いをします。
今回のクラアントさんも今年の8月末の初回コンサルテーションの時は頻繁に音声チックと運動チックが起こっていました。
その後、3ヶ月、食事の調整、基本の栄養素の補給、腸内細菌の調整、脳の発達に必要な若干の栄養素とハーブ、不安を軽減するハーブだけで、音声チックは治っていてほぼでなくなりました。運動チックが少し残っているようですが、学校も問題なくいけるようになっていました。不安感も軽減し、楽しく学校生活を送っているようです。
クライアントさんの穏やかな笑顔とお母さんの表情の明るさに、ほんとうに感動。
あとは、微調整をしながら、ほんの少し残る症状に働きかけていく予定です。
明らかに改善し始めるのに初回コンサルから約1ヶ月ほどかかったようです。いろいろなものがゆっくり少しずつ効いていったのでしょう。これもとても個人差がありますが、今回のクライアントさんの場合は、動き出すまでに1ヶ月かかったけれども、そも後の改善の速度が非常に早かったように感じます。
でも、ほんとうに学校にいけるようになってよかったです!
中学時代は楽しかったり、苦しかったり、恥ずかしいこともたくさんしたり。大人になったみなさんは実感していると思いますが、人格形成や社会での生き方を学ぶのにとてもとても重要な時期。その大切な時期を笑顔で過ごせてもらえる、と思うだけで、こちらも笑顔になります。
ありがとうございます?
「運動チック」や「音声チック」はよく観察してあげると、どれも繰り返しなどの規則性があります。みなさんも電車の中や街中で、声を出したり動いてしまったりしている人を見かけたら、そっと見守ってあげてくださいね。