あんまり自分を責めないでね

確定申告終了!

今年は早めに準備を開始して、1月末には準備を終えていました。最後に業務委託などの源泉徴収票との数字を確認して終了!

今年から簡単にマイナンバーカードをスマホのカメラでスキャンして書類を送信できるので、書類送付が超楽。マイナンバーカードのカードリーダーも不要です。

今日はちょっと先日の「心の緊張」の続きのような話になりますが、先日のコンサルで、やはり最近よく感じるものを明確に感じたのでその話もしないとな〜、と思います。

以前、うつの話とかをブログに書いていた時に、うつだの不安症だの、一見メンタルの病気と思えるものも実際はあくまで「症状の1つ」なだけで、決して「自分の心が弱い」とか、そういう話ではなく、お腹の状態であったり、体内の炎症状態など、物理的な状態に気持ちがひきずられて起こることことがあるんだよ、という話をしてきたと思います。ふんばりたくてもふんばりが効かなくなる。

カウンセリングなどのメンタルへの働きかけも大切だと思いますが、同時に体を整えると、立ち上がるのにそんなに力がいらなかったりする。少し楽にリカバリーできます。

例えば、わかりやすい話が、甘いものがやめられないこと。甘いものがやめられないのは、脳の白砂糖の中毒もあるけれども、そもそも体に栄養が足りてないから甘いものを欲したり、お腹の腸内細菌のバランスが悪くて甘いものを欲したりすることが多いです。その状態が甘いものに自分を引きずり込む原因。栄養を補充して、食生活に少し栄養素を加えると、そこまで無理をしなくても、比較的自然と甘いものを減らしていけます。もしろ、食べる食材を増やしていくことで、楽に体質改善ができる。

それと同じように、体と気持ちを引きずり落とす遺伝的な代謝の問題もあります。

代表的なのは、以前書いたメチレーションにおける葉酸の代謝や、ピロルリア(ピロール尿症)などの代謝の問題。

葉酸に関しては、葉酸の代謝に関わる遺伝子の一部が欠損しているために葉酸がうまく代謝できなかったり、それによりメチレーションという、体内で「メチル基」というものをバトンリレーで回していく一連の化学反応があるのですが、それがうまくまわらなくなり、アレルギー、メンタル系の疾患、心疾患、流産を起こしやすくなったり、エピジェネティックの変化を起こしやすくなるために、がんを引き起こす原因になったりします。

また、ピロルリアでは、本来体から排泄されるはずのヘモグロビン合成の代謝物のピロールという物質が体内に溜まり、そのピロールが亜鉛とビタミンB6に結合することにより、体内で利用できる亜鉛とビタミンB6が激減する症状です。メンタル系の疾患を起こしやすくなったり、メンタル系の症状を伴わなくても、この2つの栄養素は様々な反応に関わっているので、必然的に様々な不調を起こしやすくなります。

ピロルリアの一般的な症状としては;

気分のムラ、うつ、不安症、記憶力の低下、ストレス耐性の低下、消化不良、IBS、便秘、ディスバイオーシス、食物不耐症(グルテン・乳糖)、アレルギー、アトピー、PMS、耐糖能異常、嗅覚過敏、頭痛、偏頭痛、体臭(わきが・すそわきが)、慢性の耳・喉・鼻の感染など

また、ピロルリアは、統合失調症、ADHD、OCD、双極性障害の人、感染にかかりやすいお子さんや、慢性のホルモン系疾患をもってる人に多く、また、大きなストレスがトリガーになって様々な症状を発症することがあります。

また、栄養の代謝に関しては、葉酸、亜鉛、ビタミンB6だけでなく、ビタミンDもB12も遺伝子の関係でその代謝の力が変わります。

この代謝に関する部分は「病気」ではなく「機能」に関するものなので一般の西洋医学ではカバーしません。その存在を知らないお医者様も多いです。日本では、分子栄養学(またはオーソモレキュラー)を取り入れている医師しか対応はしていないと思います。(ちなみにナチュロパシーの学位では分子栄養学もカバーします)

なので、いくら病院に行ってもいつまでたっても不調の原因がわからず、もし不調を訴え続けたら「あなたが敏感なんですね」とこちらの問題にされてしまったりすることもあります。

そう言われて、絶望を感じる人もいると思います。「それはあなたのメンタルの問題ですね」と言われているようなものです。

特にピロルリアでは、ストレスがかかった時に症状が強く出るので、ふんばりも余計に効かなくなる。「やっぱり私が悪いんだ」「頑張ってきたつもりだけど努力が足りないんだ」。そんな気持ちが罪悪感を起こさせます。頑張りたいのに頑張れない。「頑張れない自分が悪い」

今回、コンサルの中で辻褄の合わない症状がいくつか出てきて、やはりその説明のつかない症状に長年苦しんでこられたクライアントさん。コンサルが終わったあとに「あ、ピロルリアかも」と気付きました。

オーストラリアではピロルリアの人が多くクリニックを訪れていたのでよく見ていました。

ナチュロパシーのクリニックに来る人は、初めから自然療法を選んでくる人もなかにはいますが、そもそもが西洋医学で対処できずたらいまわしにされて行き着く人が多いので、例えば、ピルでコントロールできない婦人科系疾患や、西洋薬が合わずに症状をコントロールできないメンタル系疾患、食物不耐症のある人、薬だけのコントロールが難しい自己免疫疾患の人、メチレーションの問題のある人や、ピロルリアの人などなどが多いです。

あと、私もそうですが、ヒスタミン不耐症やサリチル酸過敏症などの人も多いかしら。

ピロルリアの人は、感情や自分の状態を表現するのに慣れている海外の人だと比較的わかりやすいのですが、感情をあまり表に出さない日本の人たちではちょっとわかりづらく。でもやはり海外と同じように一定数いるように感じます。

もともと体に栄養素の代謝の問題があると、どんなに本人が頑張っても、その栄養を有効に摂らない限りはうまく体や頭を動かすことができないです。

しょうがないよ。特定の栄養素の代謝ができないって、まるで体のどこかに小さな穴が空いていて、穴を塞がない限り、いくら食べてもエネルギーがそこから流れていってしまう。

自分のせいじゃないんです。

そんなこともあるんだよ、ということで、気になる人はあまり一人で頑張り続けないでコンサルでご相談くださいね。ピロルリアは一例ですが、全体を少し整えてちょっとサプリの力を借りると立ち上がりが楽になります。

また、メチレーションのこともピロルリアのことも最近は分子栄養学をされている方達がいろいろネットでも書いてるので見てみてね。私はね、ちょっと疲れちゃうので書きません(笑 最近は「書く」エネルギーは処方箋書きに注いでいるのでブログまでの余力がなく、すみません。

機会があったら講座にしてお話ししますね〜。