コンサルテーションで何をするの?

昨日の朝食。里芋ときのこの煮物、湯葉豆腐、きゅうりと塩昆布の浅漬け、きのこと油揚げと白菜の味噌汁にご飯。

脂質が欲しいので、湯葉豆腐にオリーブオイル、きゅうりに少し亜麻仁油をかけました。お味噌汁にオリーブオイルを少しかけても良いです。このちょっとの脂質の追加が食事の持ちを大きく変えてくれます。

うーん、でも、やっぱりちょっとミネラルとBビタミンが足りないかな?やっぱり次回は雑穀か発芽玄米をご飯に混ぜようかな。

 

ここのところ立て続けにクライアントさまから続々と良い報告をいただき、ホクホクしています。ホクホクホクホク。

ナチュロパスはヘルスケアプロフェッショナルなので、コンサルテーションやプラクティショナー用サプリメントは宣伝・広告規制の対象になり、自分からはあまり積極的な売り込みもできません(周りの方に書いたり話したりしていただくのはもちろんウェルカムでございます!)。書けること書けないことを考えると頭からネジが出そうなので、とりあえず今はグレーなエリアは丸ごと書かないでいます。

それとは別に、一応、ナチュロパシーでのメインはハーバルメディシンになりますが、現在の薬の4割は植物由来であることからもわかるとおり、ハーブの成分は薬にもなるほどなので、多くの薬と相互作用もあり、同じ症状でも年代別・症状別・体質別に使うハーブもその量も変わるので、あまり気軽にハーブのことも書けません。

ある病気の薬を服用している場合、その同じ病気に効くとされているハーブは大抵相互作用があるので一緒には使えないですし、また、飲んでいる薬の代謝に関わるシトクロムP450(肝臓の解毒の代謝酵素でたくさん種類があります)と同じ種類のP450に影響を与えるハーブの服用には注意が必要です。服用するものなのでリスクが高く、ネットで情報を出してしまうと、情報が独り歩きしてしまうのが怖いので。

そんなこんなを考慮すると、あまり考えないで書けることって、単なる日々の日記だったり、食品・食事のことだけになっちゃう。一方で、体のことや、栄養のこと、そのつながりや体の神秘で伝えたいことは山ほどあるのですが、日々のコンサルテーションの処方箋にそういう内容を書き続けているので、今のところはブログに書くほどのエネルギーが残っていません。

そうすると、余計にまたこのブログを読んでくださる方は、「ナチュロパシックコンサルテーションって結局なにするの?」「食事のことだけ?もうチョコレートは二度と食べれないの?」「木のことばっかり書いてるけど、何?木としゃべろとか言われるの?」とか思われてしまうのかな〜、などとふと思ったので、どんなコンサルテーションをするのか、ちょっと書いておこうかなと思います。

 

ナチュロパシーの処方は、基本的には、エビデンスに基づいたハーバルメディシンとニュートリショナルメディシンを中心に行うので、受けた方はわかると思いますが、コンサルテーションでは生理学的・生化学的な観点からのアプローチにフォーカスします。聞き取りに1時間かけますが、体のすべての器官と食事の詳細を聞くので、初回のコンサルテーションでは心理や精神性を掘り下げられるほどの時間はなく、物理的に実際に起こっている症状・サインにフォーカスして1時間を消化してしまいます。本当に心理面や精神面にフォーカスできるのは、概して、二回目のフォローアップコンサル以降です。

まず先に、全身の生理学的・生化学的なインバランスをクリアにするためにハーブ、サプリや食事改善を持ちい、必要であればエナジェティックメディシン(ホメオパシーやフラワーエッセンス)を考えます。でも、7割方は、全身の生理学的・生化学的な不均衡をクリアにした時点で、体が本来のエネルギーを取り戻し、心理的・精神的な不均衡も改善されることが多いので、エナジェティックメディシンに至らないことが多いです。まさに自己治癒力の働きです。

ほとんどの病気や不調はそれまでの生活習慣が原因で引き起こされていることが多いので、そこのくせを直したり、なぜそうなるか?ということを気づかせてあげることで、この先、同じことが起こらないように防ぐことができます。そうして、その後は、自分で管理できるようなることを目指します。

ナチュロパシーでは「◯◯を治します」「◯◯を治療します」という表現はできず、「自己治癒力を高めることで体が自らの不調を整えていくことができるようになります」と表現しますが、でも、ゴールはあくまでも、その人個人のwell-being(ウェルビーイング=身体的・精神的・社会的に良好)を向上すること。

言葉をオブラートに包みながらも、症状を改善することを目指して全力を注いで一つ一つのケースに取り組みます。「◯◯が治った」「◯◯が随分楽になった」「検査の値が下がった」「あったはずの◯◯がなくなった」との報告を受けると、私も涙して喜びます。

何よりも嬉しいのは「自分の体を大切にしようという気持ちが高まった」と言っていただけることです。

もちろん、ナチュロパシーのコンサルテーションに来られる人は、もともとナチュロパシーを理解してくださっていて、自己治癒力を信じられている方が多いと思うのです。ただ、それでも、コンサルテーションが終わった後の、晴れやかなお顔や、後のメールでのやり取りの文章から見られるワクワク感を感じると、私もとてもとても嬉しくなります。

自分の体を治せるのは自分しかいないのです。

今の所、1時間20分のコンサルテーションではすべてをお話ししきれないので、そのあと、数日中に7〜10ページにわたる処方箋を別途お送りしています。処方するものもハーバルメディシン(ハーブのサプリメント)やニュートリショナルメディシン(栄養素サプリメント)が主体です。処方箋に書く内容も、生理学的・生化学的な説明に大部分フォーカスして、なぜそのサプリを取らなくてはいけないか、なぜ食事を改善しないといけないのかを説明します。あとは、具体的な食事改善やイメージがつきやすいようなレシピ案を紹介しています。

食事改善はクライアントごとにできるところから調整します。どうしても自分で作れない場合は、コンビニで買うおかずの種類をアドバイスさせてもらったりもしますし、「どうしても◯◯はやめられない」などがあれば、できるところから始めてみます。

生活改善やストレスマネジメントもアドバイスします。「木と喋って」とは処方箋には書きませんのでご安心ください。でも、「自然や公園の中でウォーキングを1時間週3回」とかは言うかもしれません。

エネルギー的な部分のケアは、クライアントの状況にもよるので、初回コンサルでは触れないこともあります。ホメオパシーは滅多に使いませんが、明らかにホメオパシーが効くと思われる症状の場合、栄養などの土台を整えた上で取り組みます。フラワーエッセンスも二回目以降で考慮することが多いです。

また、ナチュロパシーは西洋医学を否定するものではありませんし、お薬を飲んでいるから受けられないというものでもありません。

すでにお医者さまから診断されている病気があって、そのお薬を飲んでいる場合でも、お薬の量を将来的に増やさないよう、その薬効をサポートし、生活の質を上げる処方を考えられますし、薬とサプリの相互作用のチェックも行います。また、症状を悪化させている食事・生活習慣があればそこは改善する提案をします。そこを治さない限り、薬の効果で一時症状が治っても、また再発してしまうので。

大事ではないけれどもちょっとした不調があってこられた場合、ナチュロパシーで改善できるような内容であれば取り組みますが、病気の可能性が見られる場合は、お医者さまで検査・診断していただくことをお勧めすることも多くあります。一般的な病気のサインを見分ける訓練はされています。自然療法を過信することは、ナチュロパシーの原則にある通り「First do not harm」(クライアントに害を与えないこと)に抵触するからです。

お医者さまに診断していただいた上で、ナチュロパシーでサポートできる部分を明確にし、クライアントに説明した上で、どう取り組まれるかはクライアントの選択に委ねます。

オーストラリアのGP(医師)や他のヘルスケアプラクティショナー宛であれば、ナチュロパスがリファラル(紹介状)を書くことも可能なのですが、日本のお医者さまには突然ナチュロパスがお手紙を書いても「なんじゃこりゃ」となるので書けません。

ナチュロパスがクライアントに飲んでいる薬をやめるよう勧めることはありませんが、クライアントが減薬をしたい時などは、オーストラリアでは、GPとともに相互に連絡を取りながらワークすることもあります。

日本ではなかなかそう自由にはいきませんが、でもやれることはいろいろあると考えています。

この先もどんどんコンサルテーションの形は変わっていくとは思いますが、今の所はこういう内容で行っています。

次は、サプリメントのことを少し説明しようと思います。

これでまた気兼ねなく木の写真を載せられます。どうぞよろしく。