赤ちゃんのオムツかぶれに

先日、友人がFacebookでシェアしていたジョン○ン&ジョ○ソンのベビーパウダーの訴訟の件。このベビーパウダーを40年以上性器の衛生に使い続けていた女性が卵巣がんになり訴訟をおこし、J&Jは約450億円の支払いを命じられることになりました。日経の記事はこちら

まだベビーパウダーと卵巣がんの関連性の科学的裏付けが『確定』されたわけではないけれども、多くの研究がなされていて、まだ白とも黒ともつかない。記事にあるように、「卵巣の腫瘍にタルカムパウダーの粒子が含まれていた」って、ちょっと怖いです。

赤ちゃん用品だと思って、安全性を鵜呑みにしてしまうと危険ですね。

それでふと思い出しましたが、赤ちゃんのオムツかぶれ。

これも理由はいろいろなので全部は書ききれませんが、ちょっとした工夫で劇的に改善することがあるので、そのお話を。母乳で育てているようであれば、自然療法的に見るポイントは、まず初めにお母さんの食事のチェック。

お母さんの母乳に影響する食べ物は:

  • 酸性の食品:トマトやトマト関連の食品、オレンジなどの柑橘系の果物やジュース、ブルベリーやストロベリーなどのベリー系の果物
  • 即効性・遅延性アレルギーを起こしやすい食品(お母さん・赤ちゃんいずれかに即効性または遅延性アレルギーがある場合):乳製品、卵、精製小麦・グルテンなど

赤ちゃん本人にアレルギーがあるかないかはもちろん考慮しますが、それと同時に、お母さんに実は遅延性アレルギー(食物不耐性)や食物過敏症がないかどうかもチェックします。

また、オムツかぶれだけに特化せず、ベビーコリック(腹痛を伴って泣き続ける状態、夜泣き)、下痢、ガス、蕁麻疹など様々な症状を対象にすると、その他に可能性としてあげられるのは;

  • ガスを発生させやすい食品;ブロッコリー、カリフラワー、豆類など
  • 刺激の多い食品:辛いスパイス、コーヒー、アルコール
  • ヒスタミンを多く含む食品:アンチョビ、サーディンを含む缶詰の魚、加工またはスモーク食品(ハム・ソーセージ含む)、発酵チーズ、ピクルスや発酵が進んだ漬物、ビール、きな粉、高野豆腐。味噌、醤油も可能性がありますが、量を多く摂った場合など要注意。

オムツかぶれがすでに出ている時は、まず手始めに一番初めの酸性の食品を控えてみて様子をみると良いでしょう。体をアルカリ性に変えるよう、グリーンパウダー(スピルリナ、大麦若葉、クロレラ、クロロフィルなど)やグリーンスムージーなどのアルカライザーでサポートする手もあります。

上記のその他の食品は可能性があるだけで、絶対ではないので、食べた後の様子を観察して何が原因か探してみると良いです。アレルギー(花粉症・アトピー)が強い家系であれば、ヒスタミンを多く含む食品の可能性も否めないし、また、お母さんが毎日同じもの(パン、卵、乳製品)を食べているようであれば、隠れ遅延性アレルギーがある可能性があるので、そこも無視できません。想像以上に、お母さんの体の中で起こっていることが、母乳に含まれたいろいろな物質を介して赤ちゃんに伝わっていきます。自分の食べ物と赤ちゃんの症状日記をつけてチェックしてみましょう。

ただ、可能性を書き出しているだけなので、くれぐれも上記の食品を一気に全て止めないように。栄養が偏るので注意してください。

また、お母さんや赤ちゃんが抗生物質を使った後に上記の症状が出やすくなります。良い細菌も殺してしまうから。

抗生物質を使ったとしても、使ってなかったとしても、海外在住で良質な生きているプロバイオティクスが手に入るようであれば、お母さんも赤ちゃんもプロバイオティクスを飲むと良いです(抗生物質を使った後は必ず)。妊娠前後用のプロバイオティクスや赤ちゃん用のプロバイオティクスが売っています。生きてる細菌なので要冷蔵。サプリ屋さんで冷蔵庫の中に入っているプロバイオティクスを探してね。

赤ちゃん用のプロバイオティクスのカプセルの中身を溶いて、ココナッツオイルやプレーンヨーグルトに混ぜてかぶれた場所に塗るのも効果的。生きているプロバイオティクスは外からでも効きます。ちなみに、要冷蔵でないプロバイオティクスは生きていないので、それはそれで別の用途に効きますが、私の知っている限り外用には効きませんので悪しからず。

残念ながらサプリ後進国の日本では良いプロバイオティクスが手に入りません。でも真菌系(カンジダ)のかぶれならば、やはりプレーンのヨーグルトをきれいにしたお尻に塗って5分ほど放置して拭いてあげるのも良いですね。

塗るのにも、食べるのにも、お砂糖入りのヨーグルトは使わずにプレーンの物を。

なかなか治りにくいカンジダ系のかぶれ(お尻だけでなく、口の中の白い湿疹、ミルクカスのような舌苔が出ることもあります)の場合は、お母さんが糖質を摂り過ぎている、そもそも、お母さんがカンジダの感染にかかりやすい可能性があります。白砂糖は控えて、糖質(精製小麦食品など)は摂り過ぎないようにしましょう。カンジダは砂糖・糖質を餌に増殖します。抗生物質を年に何回か摂り、甘いものが好きな人は、高い確率でお腹にカンジダを飼ってると思ってOK。砂糖をとればとるだけ、せっせとカンジダ菌に餌をあげていることになります。

ちなみに1回抗生物質をとると、プロバイオティクスなしで腸内細菌を元の状態に戻すまで4年かかりますから。

とりあえず、ざっくりと、「こう言う見方、やり方もありますよ」というお話でした。ご参考まで。

写真は、今日の「うつのお話」に来てくださった方がお土産でくださったお花。「ヒペリカムを含んでる」とのことなので、セントジョンズワートの一種かと(ピンクのお花の後ろの、葉っぱと小さい黄色いお花)。セントジョンズワートはうつの症状に使う代表的なハーブ。知らないでお持ちになられたので、すごい偶然。なんだか色々なご縁を感じます。

セントジョンズワートにお礼を言われた気分で、とても素敵な1日になりました♪