花粉症とアトピー

先日も書いた通り、私はスギにアレルギーがあるのですが、一般的な花粉症の症状はありません。

ただ、治っていたアトピーが、一ヶ月ぐらい前から少しうっすらまた出始めていて、顔も乾燥し始めちくちくし、ただでさえ加齢で潤いがなくなっているのに、皮膚が砂漠のようになり始めました。まずい!

花粉は一応念頭にあったので、外ではマスクはしていました。どちらかというと、花粉を吸い込んで体内でアレルギー反応が出てヒスタミンが増え、皮膚の反応が敏感になることを懸念していました。

でも、なんだか着々と確実に出てきてる感じがする。「もしかして、これ花粉の接触性皮膚炎?そうかも!」

私は結構なくせ毛なので髪は朝洗います。夜まっすぐにしても、朝またやり直さないといけないので、基本、シャワーは朝。夜にお風呂に入っても髪は洗いません。でも、「もしかして?」からは、帰宅後はすぐにシャワーを全身浴びるようにして、髪も洗うようにしました。それから、洗濯物は室内干しにして、部屋着もタオルも全部洗いなおし。

そうしたら、始めて全身シャワーを浴びた夜から、皮膚のピリピリはすぐに治まり、数日したらはっきりと全ての箇所のうっすら炎症が引き始めました。数日経っても残っている部分は、服は全部は洗いきれないので、以前干した際に着いた花粉が服にまだ付いているのでしょう。今まで出ていなかった足に少し炎症が出ているのは、タイツのせいだとわかりました。脱いだまま裏がえしにして洗って干していたので、それで花粉が皮膚につくんですね。

顔の乾燥も治まりました。赤みにならないほどの炎症で乾燥がひどくなっている時は、ついつい保湿をしてしまうのですが、保湿をしすぎるとアレルゲンを吸着してしまってよくないことがあります。私の皮膚は特にハウスダストやカビへのアレルギーが強く、空気中のアレルゲンを吸着してしまうので、普段もむやみやたらに保湿はできないのですが(特にオイル系はオイル自体の酸化にも弱いので苦手です)、今回も花粉だと気付く前に「試しに」とちょっと保湿を多めにしたら悪化しました。今回のケースの場合は、花粉。髪から顔に落ちてくる花粉や、髪から枕についてしまった花粉が顔につき炎症が起こったようです。なので、保湿をすればするほど、皮膚に残ってしまったようです。

去年のアトピー再発では嫌というほど「原因が必ずある」ということを教えられました。

去年、アトピーが急にひどくなった時、使い捨て手袋の粉によるかぶれというはっきりした原因があったのと、一度ひどい炎症を起こすといろいろなものに反応し始めたので、そちらに気をとられて気づきませんでしたが、どうやら花粉症の影響も結構あったのかと今更ながら気づきます。

そもそもアレルギーの検査を始めてしたのが去年。昔、ひどくアトピーを患った時はステロイドを飲んでいた時期もありアレルギー検査ができず、ハウスダストとカビに確実にアレルギーがあるのはわかっていたのですが、そのまま治してしまったので必要なくなってしまっていました。で、思いがけず、8年後に再発したので、これを機にテストを受けることに。

最近はアトピーと言うと、腸内環境やらデトックスやらに注目しがちですが、確かにナチュロパシーでもその傾向はあります。でも、その傾向と反するように、去年の出来事は私に「アレルゲン・刺激物に目を向けろ!」と教えてくれました。ギブアップしそうになるくらい、嫌というほどに次から次と。

アレルギー性疾患を扱う時、皆、長年患っていることが多く、ご本人も医者もプラクティショナーも基本のアレルゲンは最初に把握して除去してると思い込んでしまうので、結構見落としがちになるんです。今回の私のスギ花粉がいい例。

そうそう、砂糖や糖質の摂りすぎはそもそも痒みを増すのでよくないですが、カンジダにアレルギーがある人は特に注意です。糖分が餌になってお腹の中のカンジダ菌を増やしてしまうので。私も、砂糖や糖分を摂りすぎる日が続くとアトピーが出やすい状況になります。私も、真菌(カビ)は結構アレルギー反応がでるだろうなと思っていましたが、カンジダにはばっちり出ていました。次回機会があったら、真菌だけのいろいろな種類の検査をやろうと思っています。

アレルゲンの次に重要なのがヒスタミン不耐性。どれだけヒスタミンを増やしやすい体質なのかが次のチェック。アレルギー疾患のある人は、食事の内容にもよりますが、IgGの食物不耐性で陽性が出る食材よりもヒスタミンを増やす食材の方に反応しやすい傾向にあるような気がします。それもリーキーガットの原因にもなりえますが、直接的な刺激で皮膚にも出てきます。

アレルギー疾患の話は本当に複雑なので、長くなるので今日はおしまい。

それよりも今回うっすら炎症が出てきた部分が、去年悪くなった部分。去年炎症が出た時のそのままの形で出てきました。一見、炎症が引いていると表面の皮膚は綺麗になって完全に治っているように見えますが、皮膚の奥にある傷ついた細胞はまだ傷ついたままの形で残っているんですね。傷ついたままの形で細胞が生まれ変わっているということ。だから、何かが起こると反応しやすくすぐそのまま出てきやすい。これを完全に傷ついていない細胞に生まれ変わらせるのが自己治癒力の力で、それには数年の時間がかかります。だから、表面が綺麗になっても油断は禁物ね。

また引き続き書いていきまーす。