先日、フォローアップコンサルを受けてくださったクライアントさんの経過報告、とても素晴らしいものでした。

多嚢胞性卵巣症候群、英語名はPolycystic ovary syndrome略してPCOS。男性ホルモン高値とインスリン抵抗性を伴う排卵障害で、排卵が正常に行われないため卵胞が卵巣に溜まってしまいます。海外では肥満を伴うケースも多く、外見の特徴でわかることもあります。ただ、日本では海外でよく見る典型的なPCOSは少なく、通常体重またはスリムな方が多いです。また、排卵が正常にされないため、不妊の原因になることもあります。

クライアントさんも過去に治療にピルを飲んでいたこともありましたが、健康の意識の高い方なので薬に頼らず管理をされようと、薬をやめ、サプリを摂り、食生活も整えてらっしゃいました。が、なかなか難しいPCOSの管理。去年の８月にコンサルを受けてくださいました。

その後、オーストラリアのサプリを摂りはじめてからの４ヶ月で以下の劇的な改善を報告してもらいました！

• 便秘がなくなった
• 食べ物を制限するわけでなく自然に体重５キロ減
• 普通に食べても太らなくなった
• ニキビが全くできなくなった
• ３ヶ月目から生理が毎月来ている
• 肌アレもなくなった
• PMSの症状も気にならない
• ホルモンの乱れによる気分の浮き沈みもなし
• だるさもなくなり、エネルギーが向上

PCOSでは甲状腺ホルモンも乱れやすくなるので冷え、だるさ、疲れやすさが顕著に出ることもあります。それらもほぼ改善された状態。

でも、もともとある程度整っていた食生活をもう少し整えた上で、良質のフィッシュオイル、良質の高濃度マグネシウムと活性型ビタミンBやクロムなどを含むマルチサプリメントとイノシトールを摂ってもらっただけ。イノシトールは若干特殊かと思いますが、基本はオーソドックスな栄養素。それでここまで改善しています。

もちろん、すべて医療グレードのサプリメントですし、一言でマグネシウムやビタミンBと言っても様々なフォームがある中で、このクライアントさんに必要だと思われるものを厳選して選んでいるわけですが、栄養素としてはある意味特殊なものではありません。フィッシュオイル、マグネシウム、ビタミンBなど、一般の人が誰もが知っているものだと思います。

諸事情もありましたが、今回は特に栄養素だけにフォーカスして土台を整えることにしたので、ハーブは一切出していません。PCOSに関してはハーブが得意とするところなので、まだまだ出せるカードをたくさん残した状態でここまで改善できたのは本当に素晴らしいなと思います。

改めてこれまでコンサルテーションで使ってきた内容を見るとやはり基本的な内容のものがとても多く、それだけで十分結果を出してきていると思います。

結局「◯◯には△△が効く」と△△だけを摂っても、実は△△を吸収して作用を起こさせるまでに他の栄養素も必要です。または△△をいくら乗せても、△△が減ってしまっている原因に対応しないと根本的な改善になりません。

この部分は話すと長くなってしまいますが、とにかくはまずは土台を整えること。これはとても重要です。

ある意味、突然食事を変えてもそれらを吸収代謝できる栄養素が体内にないと、または吸収を阻害している要因をと外さないと、吸収できないんですね。

ナチュロパスの仕事として何をするかというと、アセスメントを行い、根本で何が起こっているのかを探り、それが起こっている原因を探り、それに対応出来る食事・栄養素・ハーブを選ぶわけです。

よく、私のクライアントさんたちが集まる場所でこのお話することも多いのですが、３人に同様にマグネシウムとビタミンBのサプリを出すとしても、３人それぞれ異なるブランドのものになります。実際、「クライアントさんA：処方してもらったマグネシウムとビタミンBのサプリがオレンジ味で」「クライアントさんB：え、私のはレモン味だったよ！」「私：そうね、多分みんな違うブランドなはずだから味もみんな違うと思うよ」という会話がされたことも。

各栄養素のフォームと含有量を、３人それぞれの症状・体のニーズに照らし合わせて選ぶと必然的に異なるものになるから。そうすると、シンプルな処方でもしっかりと変化を起こせます。

クライアントさんにも感謝です♡ お話しした内容をしっかり受け止めて食事の改善を続けてくださった努力も大きいです。

これから引き続きもう一歩踏み込んだ内容で進めていくことになりますが、シンプルな内容でもここまで改善するというわかりやすい一例かと思います。

女性がキレイになっていく姿を見るのは本当に嬉しい♡

また、今年も頑張ろう〜！

ご注意：ちなみに、PCOSの人が皆上述のサプリメントで症状が改善するわけではありませんのでご留意くださいませ。