美味しくて、 唸る

「さて、残り物の野菜でちゃっちゃとご飯作って食べて、その後に、あれもこれもしないと...」と、お肉屋さんで鶏のもも肉だけ買い足して、ちゃっちゃと作った簡単ご飯。お見せするのも恥ずかしい何の変哲もない色味の少ない質素なワンプレート。よく見えませんが、炒め物の部分はしいたけと玉ねぎと鶏肉を炒めただけ。

味付けは、ごま油と塩・こしょう、ほんのすこしの出汁醤油を振りかけただけ。ほとんど塩味のみ。でも、美味しくて唸ってしまいました。葉っぱには、エキストラバージンオリーブオイルにマスタードと梅酢。これも美味しい。

決して食欲をそそるわけでもない質素な見た目のワンプレート。出来上がった時はブログに書くことすら考えていなかったのに、食べて、唸りすぎて、書くことになってしまった。

私、よく唸ってます。舌の味蕾が「ぎゃー、幸せ!」と生を満喫してます。特に、質のいい材料を極限にシンプルに調理した時に出る美味しさに唸る。

鍵は調味料。

今常備しているのは、良質のエキストラバージンオリーブオイル、玉締め絞りの白ごま油、良質のバターかギー、梅酢、伝統製法で作られたミネラル豊富な塩。数は少なく、とにかく質。

ほとんど使いませんが、あとは、まれにお酒・ワインの小瓶と出汁醤油くらい。その代わり、スパイスは、常に10種類ぐらいは常備しています。

でも、一番唸る頻度が高いのは、オイルかバターと塩だけで調理した時。自然栽培の食材を使う時に唸ることはもちろん多いのですが、普通のスーパーやお肉屋さん・お魚屋さんの新鮮な食材でも唸る頻度は結構あります。今日も、自然栽培のものは一切入っていません。でも、唸った。

エキストラバージンオリーブオイルはサラダや低温料理、玉締め絞りの白ごま油は生から中温・時間短めの高温まで使えます。前も書きましたが、玉締め絞りの白ごま油にオニザキのすりごまと梅酢をほんのちょっと入れたドレッシングは本当に美味。高温料理はあまりしないのですが、長めに炒めるときなどにバターかギー。ギーは和食には合いませんが、スパイスを使って簡単に調理するときには味が深くなって便利です。

これに良質の塩だけで本当に美味しくなります。

オーストラリアだと、良質のナッツオイルやココナッツオイルも使ったりしますね。

良質の調味料でも満足しない、味が足りない、と思う人は、化学調味料や砂糖に毒されてしまっているかもしれません。

化学調味料はもちろんのこと、砂糖(どの種類の砂糖も)や人口甘味料、市販のドレッシングなど、何年も使っていない今、もはや、化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)を食べると頭痛がします。欧米では中華料理店シンドロームという不名誉な名前がついていますが、グルタミン酸ナトリウム(MSG)が頭痛や発汗など神経毒的な作用を起こすことがあるのは一般常識。砂糖を与えすぎると子供が興奮しやすくなるのも一般常識。発達障害のあるお子さんにも砂糖、化学調味料、人口甘味料などの刺激物は症状を悪化させてしまいます。子供だけでなく大人の気分障害・頭痛・偏頭痛ももちろん悪化します。

刺激のあるものを取り続けると麻痺してしまうので感じなくなり、刺激の波を調整するのにさらにまた刺激物を求めてしまうようになり、そのうちそれが当たり前になって感じなくなってしまいます。

育ち盛りのお子さんがいるお家は良質の調味料を毎日の食卓で使うのは難しいかもしれませんが、それでも極力加工の少ない、何が材料なのかが見える調味料を使えたらベター。特にティーンエイジャーは精神的に不安定で影響を受けやすいので、少なくともお家の食事は気をつけてあげると良いですね。

どうしても、現代の精製小麦・精製米の糖質だけの炭水化物は、必然的に味の濃いものを欲するようにできています。ご飯に、全粒麦・古代米・雑穀などを混ぜるだけでも、おかずに求める味の濃さは少し減るので、主食の見直しからしてみるのもいいかもしれません。

そうそう、梅酢はブランドによって塩分が結構強いのでほんの少量でいいのですが、高血圧の人は避けてください。その代わり、レモン、すだち、かぼす、アップルサイダービネガーなど酸味の代用になりますね。頂き物の徳島のすだちとエキストラバージンオリーブオイルで作ったサラダも唸りました。